書きあぐねている気持ちにカツを入れる4つの読み物
mixiな日記やtwitter、いろんなブログで、誰でも気軽にいろいろ書けるようになったけれども、意外にも「物書き」だと思う人は、なかなか書けないことが多くなっている。
(かくいう)僕もそうで、ノッている時は通勤電車の中で立ってメモを書き、寝る時間も惜しんで書き、、だけども、平日昼間の仕事でばたばたして、、とか、そういうきっかけで「明日でもいいや」がずるずるのびて、「あれっ、最後に書いたのっていつだったっけ」になりがちになる。
そういうとき、発奮するための素材として、今までに出会った文章をまとめてみた。今後もあったら、思い出したときに追加します。うん、きっとこれからもたくさんのおもしろい文章に出会えるはずだ。立ち止まって進めなくなった時に、これでカツを入れてください。
- 書き始めれば、書ける〜文章の心がけ2(1998年6月、結城浩さん),http://www.hyuki.com/writing/writing2.html
- 印刷して手元に持っているくらい好きな文章。これで「まず書いてみる」。
- 完全な準備という幻想(2007年6月、結城浩さん),http://www.hyuki.com/d/200706.html#i20070622150250
- こだわりとかがあってなかなか書けない時に。書いてからいくらでも書き直せるものだ。絵本を出版する時、(加筆ではなく)かなり書き直しました。
- 本当に考えたの?(2007年12月、森博嗣さん),
http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/12/post_1581.php
- 世界を変えられるのはエンジニアしかいない(2007年9月、千葉大輔さん/@IT自分戦略研究所),http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/topi11/topi01.html
- はてなの伊藤氏のインタビュー記事。執筆ネタではないと思うけれども。
*
僕自身が「書く」時に心がけていることを挙げてみる。
- 一発で完璧な、かっこいい文章を書こうと思わない
- 初級。書いた文章がすぐに出版されるような原稿になるとは思わずに、まず一文字、ひとこと、一行書く。絵の場合も同じで、まず一本の線を書いたり、円を書いたり、瞳のキラキラを書いたり*1。「エンジンをかける」も参照。
- エンジンをかける
- 中級。その日の書き始めの文章は推敲時に消えると思う。たとえば昨日の続きを書くとき、すぐに続きにしないで、昨日のこととかを思い出しながら、とりあえず遠回りに風景とか、もっとかっとばして登場人物の昔話とかしてみる。それで気分がのってきたらその小説の「続き」に戻る。あとでペンか何かで矢印を引けばいい。飛ばしちゃった部分は、後で使えるかもしれない。
- 道具へのこだわりを捨てる
- 上級。僕は、ペンはハイテックの0.5の青系(ブルーブラック、シアーブルー、サファイアブルーとか)、紙はコクヨのキャンパスノート(ノ-221Bとか)やらルーズリーフが無いとダメだとか妙にこだわってしまっている。なので、書きたいと思った時、手元にそのペンや紙が無かったら、書かないことがある。そんなこだわりを捨て、何を使ってもどんな紙にでもメモをすぐに書ける人はほんとにすごいと思う。パソコンやPDA、携帯で打つ人なんかはさらに、「それが無くても書ける」ようにしたほうがきっといい。
今回の記事のタイトルは『書きあぐねている人のための小説入門』から。(文庫版が現在手に入ると思います)
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 文庫
- 購入: 25人 クリック: 111回
- この商品を含むブログ (59件) を見る
このタイトルで検索したら、以前「ほぼ日」でとりあげられてました。まとめに追加。2003年のものですが今でも十分カツが入ります。
○書きあぐねている人のための小説入門。保坂和志さんに聞いた、書くという訓練。
http://www.1101.com/hosaka2/2003-11-15.html
ついでにこの文章もぽつぽつGメールの草稿に入れておいて、プライベートはてダで編集して貼り付けました(^^;。
ちょっとおもしろい話を。
僕だけだと思うけれども、テキストファイルとかでしっかり書き込めた小説があったとして、あとでアナログ資料を整理していると、ちゃんと紙に手書きした下書きが出てくる。しかもそれらは、推敲のあとがあったりして、そのままテキストファイルにしたわけでもないようだ。つまり、とにかく何か書いておけば、あとでぜったい形にすることができるはず、だろうって。
*1:少女マンガな絵を描くので。