It's a "SMALL WORLD"
タイトルは楽曲「小さな世界(イッツ・ア・スモール・ワールド)」から。SMALL WORLDと大文字なのか、はおいおい。
この記事はどんな「情報モラル/リテラシー」啓発をしたい・聞きたい? Advent Calendar 2018 - Adventar の12/9(9日目)の記事です。
8日目は高見知英さんでした。
2018年のAdvent Calendarテーマは「情報モラル/リテラシー」×「啓発」です。
「情報モラル/リテラシー」と「啓発」に関する内容であればどんなことでもOKです。
そういえばポケットベル(ポケベル)のサービスが終了するとか、先日はソフトバンク系の通信ネットワークで障害があって「n年ぶりに(またははじめて)公衆電話使った」とかいった話題があり時代が流れたなあと感じました。
そして懐古しすぎて「懐古厨」となることもあります。ことし「インターネット老人会」や「関西インターネット老人会」のイベントがあったり、ハッシュタグがもりあがったり、あるいはNHKでも平成時代の30年間をふりかえるテレビ番組があったりました。なつかしいなあーといいつつ、「ギガ単位での情報通信」がデフォルトで、「1枚数メガの写真を1日に何十枚も撮影」するのも日常になりつつある若者に、疎外感を感じることもあるかもしれません。
私はことしも、会社の新卒の後輩や入社して数年目の後輩に、技術講習をする機会があり、できるだけ「懐古厨」にならないようにしつつ、20年以上たってもだいじなインターネットの基礎知識(IT業界なんで)や、セキュリティ、リテラシについて教えてきました。
ただ、年々気になっているのは、かれら・彼女らが見ている「世界」−−日ごろどんなふうにネットを使っていて、どんなアプリやゲームをやっているのか、とか−−が、おそらく(いや、ほとんど)自分とはかけはなれているんだろうなっていうところです。
こどもたちより確実に長く生きていて、行動範囲も広くて、出会った人の数も桁違いなのに。こどもたちがみている「小さな世界」のことが、ちっともわからないことがあります。
ぼんやりとは、仕事柄、こどもむけの漫画雑誌や読み物をみますので、だいたいつかめているとは思うのですが。先日たまたま、「ルイ=ブライユ」*1についてネットで調べる課題がある、という話題もあって、やっぱりそばにこどもがいない環境にいると、見えないものだなと思いました。
いわゆる「アプリ」も、つきつめればインターネットを通したウェブシステムでもって、根っこのところは変わらないものです。たとえば音楽はドレミファソラシドとテンポ、パーカッション、うたや楽器の組み合わせとも言ってしまえそうな感じで。
その周りをかこむ情報モラルやリテラシーも、根本的な部分、人を傷つけないこととか、はもちろん同じだけれども、トレンドは何か、話を聞いてほしいひとたちがふだん見ている「小さな」、それでいて「深い」世界の存在を知っておきたいです。
今後も、ITにからんだなにかを教える機会があるので、そのとき相手がどんな世界にいて、何を見ていて、どういうことが知りたいのかを、目線を合わせてきいていきたいです。−−それが僕なりの啓発、だと思っています。
明日12/10(10日目)は、畿央大学の西端律子先生です。よろしくおねがいします。
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関連記事のようなもの
- 2015年12月:「子供」x「アプリ」x「勇気・友情・闘志」 - MisakiWorld, http://misakiworld.hatenablog.jp/entry/application
- 2016年12月:いい仕事をしよう。−オンラインと「しごと」について - なみかわみさきの日記, http://d.hatena.ne.jp/namikawamisaki/20161212/p1
- 2017年12月:こどもがいない僕なりに考えたこと−大学生の情報処理環境とか, http://misakiworld.hatenablog.jp/entry/20171211
はてなブログをまとめました。
これまでゲームとかの話とまんがとかの話を別々のブログで書いてたんですが、はてなダイアリーが終わる話とかいろいろあって全部まとめることにしました。
https://misakiworld.hatenablog.jp/
あるていどジャンルはあったほうがSEO的にもアフィリエイト的にも効果はあるんですけど、そこまで利益めざしてないし、管理の手間を考えるといっしょでいいかなということになりました。これまでの記事はそのままインポートしているので読めます。旧のブログへのリンクはぼちぼちなおしていきます。
というわけではてなブログの読者登録システムを使っている方はまた読者登録をお願いします。
ていうか無料枠3つ使い切ってる人は移行はどうとかわかったら起こしてください。(違
正確でないことを教えることについて
へそさん(id:ohesotori)が「例え嘘や誇張を利用してでも、子供たちが問題を起こさなければ良いと考える先生方へ - ここはちょっと見せられない」を書いてくれたので、私もスマホから書いてあとで誤字脱字を直したのが下記。
大きく2つ考えている。
こどものはてしない「なぜ」に、おとなは教えるときにある程度の嘘はついても構わないと思っている。大人になってからはなしのねたにしてくれればよいし、あのときのこどもの知識でわかる範囲で話してくれてたんだときづいてくれたら。
しかしながら「正確でないこと」を(言葉巧みに流布して)不安を「あおる」のはいかがなものかとおもう。
もうひとつは、ご本人がこの時点で「正確ではないこと」を講義して、聴衆の「ITリテラシーの知識不足への不安」を「あおっている」ことに気付いていらっしゃらない様子なので、いずれ「正確なこと」を「こどもに、わかりやすく」はなす人たちに淘汰されるだろうけど、そのとき、そのひとに「二度とこの仕事するなボケ」的なヘイトはだめやとおもっている。
もちろん話の内容はアレとしても、「はなす」ことでお金をもらえるスキルがあるので、ちゃんと、「ただしく」お話をしてくれるようになればよいのである。最悪の事態*1にならないことを見守っていたい。
(蛇足)
つまりさいきんの日本は、たった一度の失敗すらようしゃなくゆるさず人生を叩き潰さないときがすまない、無責任な憎悪というか雑念、飯間さんのつぶやきから借りると、「贅言(ぜいげん)」が多いように思う。
(蛇足2)
その後たまたまクローズアップ現代のトンデモながん治療で財産も健康(寛解期間というか)も失ってしまった人の話を見たりして多少ブルーである。甘い言葉でもあおりでも、人の弱み、知らない部分につけこむのはなあ。
*1:一部のソフトウェア開発者や企業法務を怒らしているらしいが、それは大人らしく和解すればよいことである、法的に。それ以上の私刑はいらない。