なみかわみさきの日記

2018年ころまでの日記。

”天から送られてきた手紙”がカプセル・トイになっていた。

雪は天から送られてきた手紙である

中谷宇吉郎先生の言葉は、あまり先生のことを知らなくても、聞いたことがある人は多い。やわらかくいうと、雪の研究家(物理学者)。雪だけにとどまらない科学の随筆集もある。寺田寅彦(先生)に師事した、というのも知ると興味深くなってくれるだろうか。入門編としては岩波少年文庫がおすすめ。

雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集 (岩波少年文庫)

雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集 (岩波少年文庫)


その雪が−−というか雪の結晶をモチーフにしたカプセル・トイ(つまりアナログガチャ)が発売されていた。気付いたときにはおそらく復刻版か第2弾だった。

1回200円となかなかリーズナブルな値段でありながら、出てきたそれは直径5センチくらいありカプセルをあけてまず思ったのは「でかい」であった。写真のノートはハガキサイズで、ハイテックのペンとの比較をしてもらえればまあまあでかいことがわかるかと思う。強度というかぺらぺらでもなくかなり力を入れないと割れないかんじ。


解説書に写真を提供しているのは、ケネス・リブレクト先生*1(Kenneth Libbrecht)。

参考文献には挙げられているのは、以下の先生の著書。原著も売ってるみたい。

スノーフレーク―雪結晶のふしぎを探る

スノーフレーク―雪結晶のふしぎを探る

雪の結晶: 小さな神秘の世界

雪の結晶: 小さな神秘の世界

中谷宇吉郎の名前もあった。いわゆる「中谷ダイヤグラム」の紹介。なんだか安心した。

もうそろそろ大学を出て20年くらいになるけど、大学時代に「雪」で世界崩壊した、なんて小説を書いていた*2(汗)ことがあり、どうやって雪が積もるのかとか調べてた時期とかもあった。

いろいろ調べていると、wikipedia:雪の結晶の観察と研究の年表 があって、これは英語版を先に書いてからもってきたようでなかなかおもしろかった。

都市部なんかでも濃い色の紙の上に雪を落とせば、結晶が見えるし、もし機会があれば「中谷宇吉郎 雪の科学館」へ行ってみてほしいな、とも思う。

*1:Kenneth G. Libbrecht is a professor of physics at the California Institute of Technology

*2:フォトライフに1枚挿絵をあげていたらしい→