なみかわみさきの日記

2018年ころまでの日記。

椎名誠さんにお会いしました。(22年ごしのお礼を。)

無人島はつらいよ」イベント

2014年9月19日に、大阪梅田にある「アサヒ ラボ・ガーデン」にて、雑誌『とつげき! シーナワールド!!2 無人島はつらいよ』の出版記念イベントがありました。
抽選で参加できるとのことで、これはまたとない機会だと、応募したところ当選しました。(この記事は10月にまとめて書いています)

無人島はつらいよ とつげき! シーナワールド! ! 2

無人島はつらいよ とつげき! シーナワールド! ! 2


当日のイベントの様子はこちらにまとめられています。実は自分も写真のどこかに写っているので、わかる人にはわかる。
椎名誠さん「ビールがきたぞ 焚火はまだか '14」 - イベントレポート

イベント概要としては「ビールを飲みながら出版祝い&トーク&椎名さんのサインを入れる」ことになっているため、入場した時にまずビール1杯に交換できる券を2枚もらいました。私はあまり飲まないので1杯だけいただきました。

イベント開始時間の時点ですでに1杯目を飲んでいる人もおられるし、また登壇される椎名さんや雑誌の編集人の西澤さんもすでに「できあがった」状態でした。

最初にアサヒグループやイベントスペースの紹介、そして雑誌の紹介がありました。今回は2号にあたりますが(上記が2号で下記が1号になります)、流通させるルートを変えており、2号は取り扱っている書店は実は限られています(ただし、Amazon楽天で買えるため、ネット通販に慣れていればさほど不便は感じません)。それと、書店さんで扱いたいところがあれば、ぜひご連絡いただきたい*1とのことでした。今後もおそらく半年に1回くらいのペースで発行されるんじゃないかなあと思います。

飲んだビールが5万本! (とつげき! シーナワールド! ! 1)

飲んだビールが5万本! (とつげき! シーナワールド! ! 1)

その後トークが前半と後半にあり、前半ではおもに椎名さんと西澤さん、後半ではさらに執筆に関わった方をまじえて、またビールも入りますから非常にわいわいがやがやといった雰囲気で楽しかったです。

イベントの最後に、希望者は残って椎名さんに雑誌にサインを入れてもらう、という時間になりました。ここ数年で一番緊張したのではないでしょうか。もちろんメインは雑誌のほうですし、サインの希望者もたくさんいらっしゃるため、長時間お話しするとかはできませんので、どうすればコンパクトに要点を伝えられるかものすごく考えました。

22年越しのお礼を。

もちろん、こちらの出版をお祝いするということがメインですが、自分にとって今まで言えなかったお礼を言うチャンスがついに来ました。−−実は(詳細を知っている人はご存じだと思いますが)椎名誠さんは、絵本『海のおっちゃんになったぼく』が絵本化されるきっかけとなった、「海のメルヘン大賞」の審査委員長でした。しかし、1992年に第2回大賞をいただいたとき、表彰式などはもともと開催されておらず、直接お会いしてお礼を言う機会が無かったのです。−−22年になります。

『海のおっちゃんになったぼく』がどうやって単行本化したのかというあらすじはこちらに記載しているので読んでいただくとして*2、もっと早く自分から会いに行けばよかったのですが、なかなか機会をあわせることができませんでした。

順番が回ってきて、「海のおっちゃんになったぼくの絵本の件では本当にありがとうございました」とお伝えしたところ、覚えてくださっていて、やっと、22年ごしではありますが、お礼が言えてよかったです。短い時間ながら、あの話はよかったよとか、今も書いて(執筆活動をされて)いますかなども声をかけてくださいました。
本来ならもっと早く自分から、せめて単行本化になったあたりで、なんとか会いに行ければよかったのにな、とちょっとだけ後悔もしましたが、いつかきっと「椎名さんに会ってお礼を言う」という願いは叶いました。


やがて大きな海になってかえってくる

このイベントを知るきっかけになったのも、小さなめぐりあいが積み重なってのことでした。まず、Twitter本の雑誌社さん(@Hon_no_Zasshi)をフォローしていたところ、「飲んだビールが5万本」のアカウント(@shiina_mag)ができ、そちらもフォローしていたところイベントの案内が流れてきたのです。ほんとに、Twitterもすごいものだと思いました。新聞やテレビだと限られたスペースでまず情報が取捨選択されるし、くまなく読んでも欲しい情報がみつかるかわからない。(でもTwitter時代がまんせー、というわけではない)

当日は超定時ダッシュとなり同僚の方や上司には本当にご迷惑をおかけしました。またこの翌日も(平日昼間のほうの)仕事だったのでなんとなくぼんやりしてたかもしれない……。

さて、絵本『海のおっちゃんになったぼく』は、2006年の発行から8年になりますが、いまでも各所で読み聞かせですとか、もう少ししたらひとついいお知らせができる予定になっています。それはまた後日こちらで書きますね。今回は本当にいろいろなところへ「ありがとう」と感謝をこめて。

*1:業界用語でいうと取次を通さなかった。

*2:最近のラノベのように新人賞→デビュー→単行本化ではなく、非常に特殊なプロセスをたどっていますので、私に「どうやれば作家になれますか」と聞かれてもあまり答えられない