異動しました(it's nearly 退職エントリ)
退職エントリ書いてみたかっただけ
退職してないけど退職エントリっぽいの書いてみたかったので書きました。
環境とか経緯
わかるひとにはわかる客先常駐型のインフラ管理+クライアント管理です。このたび、諸般の事情で*1この客先を出ることになりました。2010年8月ころから2013年9月ころまで、約3年常駐していました。
それまで単発での交代要員とか、コンピュータ授業のTAの手伝いとか、ここへ行く前は5年ほどおもに新入社員教育を担当していたため、実質初めての客先常駐となりました。(つまり絵本が出た2006年時点ではにわかネットワークエンジニアだった。てへ。)
2つの「全然書けない」
で、どんなサーバ構成・ネットワーク構成だったかとかどんな仕事してたかとか退職エントリには多いけどよく考えたらそういうこと一切公表できない件。あたりさわりないところでいけば、
- 役割に応じた(Webとかデータベースとか)Windows系サーバとLinux系サーバのめんどうをみながら
- (ログ管理・バックアップ・ハード障害対応*2など)
- クライアント約x台*3の管理
- クライアント管理系のサービス管理(某WSUSとか某ePoとかは書いてもいいかな?)
- ヘルプデスク一般
- 無線まわりちょっと(APが動いてるかチェックとか)
- お客さんへの提案
などをやってました。
それともう一つの「全然書けない」=小説ぽいものが全く書けませんでした。これは自分の時間の作り方が下手だっただけといえばそれまでですね。最後にまとも? に書いたのが2010年の頭で、このお客さんのところへ行ったのが2010年の8月頃だったので。それ以来、通勤電車では(体調不良もあって)ほとんど寝てるかiPodいじってました……。(OSCの発表関係のあたりではもちろん準備をやりましたよ)
得たものと失ったもの
3年ほどの常駐経験で得たものと失ったものはそれなりにありました。
実務経験を得た
良くも悪くも、机上の勉強じゃなく実務経験が3年、は大きいです。履歴書にも書けます。また、DATドライブがつぶれたとかUPSがお亡くなりになったとかのハード障害対応でいろいろ鍛えられた気がします。
ゲリラ豪雨で全館停電したときとか、東日本大震災の日に建物が船みたいに揺れた*4とかといった災害対応は、こわくつらかったです。
なれる! SEの1巻(asin:4048686054)の最初のあのごちゃっとした部屋程じゃないけど、納期にせまられた作業もいくつかありました。そのための残業で終電近くになったこともあります。常駐後半は遅く残ることよりも(翌朝)早く来るほうがしんどくて、あと客先が遠かったこともあり*5私費で客先近くのビジネスホテルに泊まったことは数回ありました。
お客様、ベンダーさんとの出会い、興味を得た
本社の研修セクションにいてもそれなりに業者さんとの出会いの機会はありますが、客先常駐になってその機会はもっと幅広くなったように思います。お客様、ベンダーさんだけでなく、お客様と他の方のつながりも若干あったように思います。私がいたところでは一般の方を呼ぶイベント(中規模の勉強会を別ジャンルにした感じ)が年数回あり、お客様の会社の業務知識や、そういうイベントに興味をもつことができました。かんたんにいうと「視野が広がった」。よこしまにいうと「小説のネタが増えた」。はてブを細かく見てる人がいたらどの業界かとかどこにいたとかばれるとは思いますがあえて書かない。
帰属意識をちょっと失った
それまでいわゆる本部の研修セクション所属だったため、帰属意識というか、どうして客先にいる人はぜんぜん本部に戻ってこないんだろうとか思ってましたけど、実際自分が外に出てみると、客先での業務が最優先になるので、本部に戻るのが面倒になってきました。配属前は、ちょっとよゆうがあればちょこちょこ戻って自習でもしようとか思ってたけど、後半というか今は、強制的に会議とかでもない限り足が向かなくなった(汗。これはどこでもあるんじゃないかなあ。
そして時間がたつにつれて、本部に戻った時のアウェー感が強くなっていきました。客先と本部とで情報機器の扱いルールがちょっと違ったりすることもあるせいかもしれないですけど、弊社の場合本部に永遠に自分のデスクがあるわけではないので(メールボックスはある)、そのへんもアウェー感、居場所がないと感じた原因だと思います。
3年という時間を失った
人それぞれですけれども、そこで働いていた時間は確実に過ぎてしまったわけです。0歳児が3歳になるくらい、あるいは小学6年生が中学3年生になって高校受験とかいう段階になるくらい。失った(経過した)時間で何ができたのか、できなかったのかは、もう一度考えておきたいです。私の場合、自分のせいですけど、小説を書くことができない3年を失ったなあとは思います。くどいけど自分のせいです。
参考にした本など
職場で参考にした本やウェブサイト、もちろん公式マニュアルなど、数えたらきりがないですけど、強く印象に残っているものを挙げてみます。
Linux関係
- man
- 各種サービスの公式ページ
- ソフトウェアデザイン
- やっぱりいろいろ役に立ちました。
- 中井さんシリーズ
プロのための Linuxシステム構築・運用技術 (Software Design plus)
- 作者: 中井悦司
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プロのための Linuxシステム・10年効く技術 (Software Design plus)
- 作者: 中井悦司
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/06/15
- メディア: 大型本
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ネットワーク関係、その他雑誌など
- Software Design
- 日経ネットワーク
- 日経SYSTEMS
- IPA情報処理技術者関連(ITパスポート、基本情報、応用情報など)
- 半年ごとに受けに行く癖をつけてたから
- 積ん読だった本いろいろ(古い……)
- 作者: 安田絹子
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 1998/09/10
- メディア: 単行本
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- 作者: Tom Adelstein,Bill Lubanovic,千住治郎
- 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
- 発売日: 2007/11/16
- メディア: 大型本
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これから
今後の予定ですが一般的な退職エントリだと次の仕事とかこんな仕事したいとかいう話なんですけど、弊社の場合次の客先が決まればそこへ(よっぽどのスキル不具合がなければ)常駐しますので、特に○○に力を入れたいとかいうのもないです。客先が決まるまで若干勉強ができる時間があるので、本部に置いてある本を読むとかこれまで買った積み本を読むとかはできそうです。
あと諸般の事情のほうを解決しないといけないので、まずはそちらかな。いま特に体調体力に問題ない人も、ほんとに健康第一なんで、健康じゃなかったら他のことがぜんぜんうまくできないんで、日々の生活で無理をしないようにしてください。(とくに私のような30台後半になるとやっぱり体力の衰えを感じる。)
ありがとうございました
先日送別会をしていただき、ある程度希望がきけるとのことで本をプレゼントしていただきました。ひとつは業界本なんでひみつにしときますけど、のこりは自分の趣味というか創作に使うようなかんじで選ばせて頂きました。ありがとうございました。
- 作者: 林完次
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/07/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 今野真二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 新書
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お約束
こういう退職系エントリって自分のウイッシュリストを載せるのがお約束っぽいですが、もう欲しい本はいただいてしまっているので、あえてここで自著系を添付させていただきます(笑)。また、2013年9月30日まで、大阪梅田の阪急百貨店にて、「海のおっちゃんになったぼく」の絵を描いていただいた黒井健さんの原画展があります。そちらでは数枚「海の〜」の原画展示もあり、また展覧会図録にも掲載されています(図録は会場販売されています)。ので、立ち寄れる方はぜひとも行ってみていただきたいです。
- 作者: なみかわみさき,黒井健
- 出版社/メーカー: クレヨンハウス
- 発売日: 2006/06
- メディア: 大型本
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