まだまだ電子書籍に慣れていない僕たちは
いつ「電子書籍元年」? 今でしょ?(違
電子書籍。
配信スタンドも、受信する端末も、どんどん増えてきてる。
さらにケータイ電話時代からあるモバイル漫画配信サービスなども加わってきて、もう何度目の電子書籍元年か。
そして2013年は、青空文庫設立にかかわった富田さんが亡くなられ、ある意味ひとつのターンを迎えたのではないかとも思っている。(じゃあもう元年は過ぎているのか? いいえ、まだ元年すら迎えてないんじゃない?)
自分自身で、何冊か電子書籍を各所で買ってみて思ったことをつらつらと書いておきたい。
2013年中盤〜終盤での電子書籍体験記
Amazon Kindle
この時点では*1、iOS版のKindleアプリ、まだAndroidのアプリを使ってみた感想。
結論から言うとこの後に述べる他の配信スタンド・アプリより使いやすい。(iOS6の)iBooksでPDF読むくらいのレベルでさくっといける。反対にいうとKindle Fire(HD)とか無理に買わなくていい。
他の配信スタンドに比べて安いものもあるから、あなどれない。そのうえさらに30%ポイント還元だとか、月別の割引(Kindle 月替わりセール*2)だとか、1巻だけ99円セールとか。これはもうポチるしかない。
さらに先日書いたAmazon Kindle オーナーライブラリーの件。( d:id:namikawamisaki:20130822 )プライマーかつKindle端末があるならほんと図書館。
honto(昔bk1)
ハイブリッドストアと自称するhontoは、リアル本屋とのポイント提携とか、紙本の通販とかもできる。以前のAndroid版アプリではSIMカードがないと使い物にならなかったが最近解消された。
また、hontoはひんぱんに? クーポンを出しているので、会員メールに登録しておくと、たまに500円分くらいのクーポンが届く。その瞬間にほしい本をゲットするべし。また、他のウェブサービスからもhontoクーポンが出ることがある。そのほか、とある懸賞の景品としてクーポンがついたこともあったので、アカウントを作っておいて損はないと思う。ただし、たしかクレジットカード情報を登録しておかないといけない。
何冊かそのような経緯で本を買ってみたけど、作品によっては漫画の見開き表示ができない。これはつらい。もしかして使ってるタブレットかそのバージョンのアプリでは対応してないからかもだけどな。
BOOK☆WALKER
BOOK☆WALKERを選んだ理由はファミ通が買いやすそうだったのと、ライトノベルやコミックのレーベルが充実してそうだったから。これもAndroid版アプリを利用している。
ファミ通はすぐに買い忘れるし、買っても積み上げてしまうので、電子版で買え、さらに古い物だと安く買えるのがうれしい。まだ買ったことがないけど週刊アスキーとかもほしいのがあれば買うと思う。
残念というか仕方ないのかもしれないけど、ここで某ラノベを買いましたけど、紙の本ならページの中央に書かれているはずの冒頭句のようなものがセンタリングされてなかったのは残念。また、紙の本の場合の固定行数*文字数表示とかもできるとよかったかなー。Kindleアプリもそうだけど、なんか使いにくいな、とは感じましたはい。
こちらもひんぱんにキャンペーンをしているので、見逃さないようにすればそれなりに楽しい。
支払いはカードのほかウェブマネー(プリペイド)もできる。一定金額をプールしておいて使うというやり方。
楽天kobo
#koboリーダーでは試してないです
初代リーダーkobo touch をいつぞやのY!のADSLモデムみたいに(カード会員に)配っちゃった楽天koboちゃん。意外にウェブ・アプリとも検索しやすくなってました。アプリ版をインストールしてログインすると100円*5枚のクーポンがもらえるので、これで99円とか77円の本を買ってみましたです。本を買ったり読んだりすると4sqみたいなバッジがもらえたりして、けっこうアプリも横読みとかもできていいほうなんだけど、なんだかいまひとつざんねんな気持ちがとれないのはどうしてだろう。
そのほか
でひとくくりにするのは申し訳ないんですが、技術評論社の電子書籍とか達人出版会さんとかも応援してます。新刊のチェックはまめにしてる(と思う)。あ、あと、iBooks。これは某iTunesカードで買えるのが大きいかな。そういった決済の話もしはじめると長くなるのでまたの機会に。
電子書籍で読みたいものと、紙で読みたいものと。〜それでも本が捨てられない。
いろいろ読んだり買ったりしてみて、なんとなくぼんやり、同じ印刷物でも、いろんな種類があるなあと思うようになった。極論だと2つ。
- 大事に永遠にとっておきたい
ものと
- 1回読んだらもうイラネ
である。中間として
- あまり読まないけど装丁とかよかったから手放すの惜しい
- 増刷してないし電子書籍もないから手放せない
とか
- 辞書的に何度も見るので置いときたい
- 全部いらないけど一部みたいところがあるからとりあえずとっておく*3
とか。
そういうニーズと、ただ電子化しました、ただ配信できるようにしました、とのバランスが、まだとれていないような気がする。でも結局、紙の本だと紛失とか災害でうしなったりすると考えると、配信スタンドが潰れないかぎり電子版のほうにまだ分があるのかなあとは思います。電気(電池)はいるけど。
それと古い本(絶版した本、電子書籍ブームになる前の本)は全然電子書籍化もされていないので、そのまま捨てられずに箱につめたままか、自炊して捨てるしかないのもあれやなあと思います。コミックはいまJコミさんがかなりやる気でがんばってはりますけど。
相当古い本(というか作家がすでに死去されている)であればこんどは青空文庫という選択肢もあるんですけどね(^^;