なみかわみさきの日記

2018年ころまでの日記。

OSC 2010 Hokkaido に行ってきた話


長い前置き。自分にとっての人生という旅の目的→出会い

「旅行の目的」がただの「観光」から「人に出会うため」、に確実に変わったのは学生時代、ひとりでトワイライトエクスプレスに乗って札幌に突撃した時からである。
あの頃もあの頃なりに何やらいろいろ悩んでいて、こたえを見つけるというまではいかないけれども、何かをつかんで戻ってきた気がする。
その北海道に再び行く機会が本当に訪れるとは、春頃までは全く、に近いほど思っていなかった。

OSC(オープンソースカンファレンス)には、2007年頃から存在を知って、(運営側にも)参加するようになった。そのきっかけは、2006年のKOF(関西オープンソース+コミュニティ大決戦)*1でLPI対策セミナーを受講したこと。講師の宮原さんが、OSCを引っ張っているということを知り、気がついたらOSCのMLに入っていた。

元々イベントの裏をやるのが好きなこともあって、ちょっとずつ参加したりお手伝いするようになっていた。OSCは全国で行われていて、2008年には大分にも突撃して、またここでもよい人にたくさん出会えた。*2

北海道でもOSCをやっていることを知っていたが、さすがに奈良から1000キロ超、よっぽどのきっかけがないと飛び出すことは難しいだろうなあ、とぼんやり考えていた。

僕らが旅に出る理由

昨年、2009年のOSC Hokkaido では、現地運営を担当しているLOCALの”LOCAL DEVELOPER DAY”も同時開催されている。ここで行われた『僕らが旅に出る理由』というセッションに登壇したひとり、高木さん(id:takagimasahiro)と、なんと平日昼間の仕事経由でお話することがあって、そのときのことやら、プレゼンを見せてもらって、びっくりされるかもしれないが、泣いた。
ああ、なんていうか、僕が「出会い」とか求めて旅に出るとかって、別に僕だけじゃなかったんだとか。

そして OSC 2010 Hokkaido でのLOCAL側のテーマが『次の一歩』に決まり、行ってみたいなあどうしようかなあとぎりぎりまで悩んでいたが、なんとかスケジュールの調整がつき、さらに高木さんも軽く背中を押してくれて−−行ってみませんか? というあたたかいお誘いを受けて−−人生2回目の北海道への旅に出た。

……おっと今回はさすがに飛行機で行きましたよ! しかしn年ぶりの飛行機、搭乗前のチェックが厳しかった……。



セミナー4発連発

関西でOSCやKOFに行っても、こんなに詰めてセミナーをとる(きく)ことはなかったんですけど、今回は場所も場所だけに、「ここでしか聞けない」だろうテーマに絡んだセミナーを、到着予定だった午後から4発とってほとんどきくことにした。なので、ブースのほうはほとんど回れなかった。(きっとブースは別のOSCでもお会いできると信じて今回はセミナーを重視しました。すみません。)

【企画セミナー】次の一歩・LL編(佐藤 佳祐氏・佐藤 琢哉氏・沼田一哉氏)

ミニセッションが3つ。1コマまるまるひとりが担当するのとはまた違った新鮮さがあった。こういう方法もありだなと思った。
部屋のキャパ以上の人がつめかけてしまい、立ち見というか荷物置き場にもぐりこんで聞いてしまう事態に。あやしかったな。
レベルは初心者向けとなっていたが、基礎知識を持っていないとつらいかもしれないと感じた。今回聴いている人は、講師より上手ですよね、と講師のみなさんがちょっと恥ずかしがっていたような感じもして、その反応も見ていて興味深かった。

【企画セミナー】次の一歩・OS編(佐々木 大輔氏・斉藤 和芳氏・原 和久氏)

こちらもミニセッションが3つ。自分も7月にセミナーを持つので、初心者向けで気をつけるべきことは何か、といったあたりを気にしてきいていたように思う。−−こちらも初心者向け、とはうたわれているが、まだうまくつながらないように感じた。ちょっとパソコン操作はできるけれども、といったくらいの人をどう(健全に)とりこむのか。これは永遠の課題だし、この部分は一度通り抜けると振り返(っても)らえない。けれども、この部分の需要は、絶対にある。*3

【企画セミナー】次の一歩・今更聞けない話編(石田 朗雄氏・佐々木 伸幸氏)

佐々木さんの話し方は非常にやさしげで、わかりやすかった。自分は早口になってしまうので、気をつけないといけないなとあらためて思った。
とあるところで、ちょっと数行シェルスクリプトを書けば解決するんだけど、その手が思いつけない(思いついてくれる人がいない)まま、ン10万円の案件でソフトウェア開発を委託つう、笑い話にならない話を思い出した。

jus研究会札幌大会「次の世代を育てるということ -- 社会基盤の構築と私たちに続くもの」(砂原 秀樹氏・司会 法林 浩之氏)

どちらでもよくお見かけする(いや、これはほめ言葉です!)法林さんと、砂原先生のかけあいが絶妙。砂原先生は別のイベントですれちがったことがあるかもしれないけど今回初めてじっくりお話をきけた。

LT+閉会式+大抽選会

ブースやセミナーにいた人がながれこんできた、という感じで、会場は満杯に。スタッフさんがものすごく機転をきかせてイスを回してくれたり、と、対応もすばらしいものだった。
携帯やらiPadやらで実況する人の割合も増えてきてて、自分も携帯からTwitterで何度もハッシュタグ検索を繰り返していた。
はてなハイカーとしては、我らがあっきい(id:Akkiesoft)さんのLT『遠隔操作でハムスターを暑さから救おう!』が非常にウケてうれしかった。CD-ROMドライブって、自分だけかもしれないけど余りそうなパーツなんで、トレイ排出の活用は目からうろこといえる。
そしてHokkaido.pm、日本では7つめのPerlMongersの誕生、おめでとうございます。Kansai.pmはまったりペースだけども、こちらもある意味負けてられないなあ。

懇親会

一度ホテルにチェックインしてから参加。貸し切りにしていたものの、お店の構造(コの字型?)で動線がうまくとれず、大混乱(に近い状態)に。あとでお料理が7種類あったという話で、たしかにあった気もするが、欲しいというタイミングで(立食だったこともあってうまく場所が確保できず)取りに行けなかったので、みなさんあきらめてしまって、後半はお料理が余ってしまったのでは、とふりかえる。
LTも少し離れた場所から見る方がよくわかるという状態でした。(写真とったけど顔がうつりこみすぎているので今回は割愛。)

二次会

LOCAL御用達の石鍋亭。かなり楽しみにしていて、じっくりいろんな人のお話がきけると思っていた、はずが……何かの行き違い? でキャパシティをこえる60人以上が集まる事態に。もう大変というか何がなんだかという間に時間が過ぎて……。

……とまあこんな感じですすきのの夜は更けてゆきました……。

ふりかえって

道中思ったのは、あらためて、日本って広いよね、ということ。
空からみる日本のかけらは、Googleマップのそれとかより、ぜんぜんリアルできれいだった!

帰りに見た雲海だって、うまそうなアイスクリームをスプーンでごっそりやった感じ。(何

OSCは1日のみの開催といっても500人近くが入場されたとのことで、地方開催分ではかなりの動員に成功したのではないだろうか。やはり交通面でアウェーになるので、どうやって人を呼ぶか、というところの工夫が必要だけど。
OSC Kansai(神戸、京都)でもよく話題に出るのですが、現地での実行を担当されるLOCAL の動きというか活動モデル、そしてパワーはほんとにすばらしいと思う。

−−
OSC Hokkaido 、とても勉強になりました。あまりお話できなかったけれども、LOCALのみなさん、お世話になりました。新しい出会いに感謝して、また次の出会いを求めて……。

#そして OSC Kansai@Kyoto レポートに続く(ぇ

*1:今年も11/5〜6に開催するので、機会があえばぜひ。

*2:はてダにレポートを残してないけど

*3:とある方に言ってもらえたことも支えにしてる。