なみかわみさきの日記

2018年ころまでの日記。

Office2007インストール前に新ファイル形式だけ試してみる

すでにあちこちで取り上げられているMicrosoft Office 2007で本気で採用されるOpenXMLについて思うところをメモしておきます。

この辺が参考になるかな。
○2007 Office Systemの新機能 - MS-IMEとOpen XMLの詳細(MYCOMジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/05/31/office/001.html

Office2007からは、よく使うWordやExcelのファイルの拡張子がこんな感じで変わるんですけど、

ソフト名 今まで 2007の標準
Word .doc .docx
Excel .xls .xlsx

おしりにxがついているやつは、今までのバイナリ形式(メモ帳につっこんでもぐちゃぐちゃでわからん)ではなく、OpenXML形式だそうです。

OpenXML形式のひみつ−−実はzipファイル

じゃあそのOpenXML形式というやつは何かというと、メモ帳に突っ込んで編集できちゃったりします。Officeが入っていないPCとかでも、無茶をやれば編集できちゃうわけです。

.docx形式や.xlsx形式のファイルの中身を、WordやExcelを使わずに見ることができます。上記で紹介したところでも書かれているんですが、どうやるかというと「名前の変更」でおしりの「.docx」を「.zip」に変えてしまいます。おっと、ドット「.」は半角英数の方で、間違って消したり、連続して「..」とかにしたらだめです。

で、そうしてできたファイルをダブルクリックすると、なんとたくさんのフォルダとかが展開されます。Office2007は、このまとまったファイルを展開して編集して、保存するときにまたとりまとめて圧縮する、という作業をやっています。(書庫として扱ってるんですね)

たぶん、この方法だと、文字ばっかりのでかいデータであれば、以前よりかなりデータの大きさは圧縮されるので小さくなるでしょう。逆に、デジカメの画像(JPEG)をふんだんに貼り付けた文書は、JPEG自体がもともと高圧縮された画像データですから、めちゃめちゃ小さくなることはないようです。

Office2007が無くても互換機能パックで体験できるOpenXML形式

とはいっても、すぐにOffice2007を買うかどうかはわからないんで、OpenXML形式だけ先に体験しちゃいましょう。Office2000と2003を持っていて、かつ最新のアップデートが適用されているなら、「互換機能パック」をダウンロードして使うことができます。マイクロソフトのダウンロードセンターで「互換機能パック」を検索してみてください。

これをインストールしてから、文書を「ファイル名を指定して保存」すると、「.docx」形式が選べるようになります。


で、保存したファイルの拡張子を「.zip」に変えてダブルクリックすると、、、(自分は.docxのうしろに.zipを足した)

さらにフォルダを掘っていくと、「document.xml」というファイルがあって、それをダブルクリックすると、、、(ブラウザが開くと思います)

メモ帳に突っ込むとこんな感じになります。

このへんについては、ITproにも記事があるので、参考にされると良いと思います。

○Office 2007の文書は旧Officeで開けるのか
 ---文書交換にまつわる5つの疑問に答える(ITpro)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061120/254137/

てなわけで

「互換機能パック」はあくまでもOffice2007の形式でやりとりするためのツールで、アップグレードするものではないんですけど、ちょっと発売前の新機能先取りみたいな面でいえば、おもしろいのかもしれません。

OpenXMLで、メモ帳でいじれる、あたりのことをきいて、バッチファイルとかで、文書のヘッダを挿入するようなものを書き込むような処理もできるんだろうなあ、と思いました。会社のOffice2007でデータを保存すると、必ず会社のロゴがつくとか。それはそれでおもしろいと思います。

僕だったらどう使うかな? ある作品のファイルは全部共通のヘッダが入るようにするとか、それをファイルサーバに入れることができたらgrepで取り出せるなあとか・・・PerlでOpenXML形式を使ったものとかもできそうですね。