【更新】「Linuxデバイスドライバプログラミング」の本について。
この記事は2016年12月に書いたものを2017年11月に更新しました。情報の更新が遅くなりごめんなさい。
Linuxデバイスドライバプログラミングという本がぼったくり価格になっていた件
2016年の12月頃、ツイッターでフォロワーさんが、「Linuxデバイスドライバプログラミング」がぼったくり価格になっていることを教えてくれた。
http://www.sbcr.jp/products/4797346428.html
書籍情報はあるけど、ネット書店ではほぼ在庫が無く、いわゆる中古では、価格4500円を大幅に超える値段付けがされていた。
書籍情報サイトでは、この本は2008年初版で、その後、2016年12月時点では、「2011年にFedora16(!)で動くサンプル」が更新されていた。
先に結論を書く。著者の平田さんのツイッターに再版および復刊計画がある*1とのこと。
https://twitter.com/yutakakn/status/794579810433437696
拙著を紹介してくださり、ありがとうございます。数年前に廃刊(絶版)となりましたので、現在新品は販売していません。しかし、復刊する予定があり、裏で進行中です。詳細が決まりましたら、改めて報告します。
オンデマンドで購入できるようになりました
その後、Amazon経由で、オンデマンドペーパーバックで購入できるようになりました。
asin:4797392304:detail
さらに、本の告知等ではじめられた平田さんのTwitterがこれまた読んでいて楽しいです。フォローしていて、すごく私としてはためになる仕事観とかもつぶやいてくれているのに、実は76年生まれで年下だったという発見もあったりしました。(それでもこなされている仕事量や質の高さは、見習うところが多くというか、私全然しっかりできていないなと思います、、)
以下は上の情報を知らなかったのでいろいろ書いたおまけ。
オライリーのLinuxデバイスドライバ本について
それでたしかこの手の本でオライリーとかあったよねと思って。
そうそうこれ。2005年に第3版の邦訳が出ていて、
http://www.oreilly.co.jp/books/4873112532/
オライリー本家で英語版の新しい版がないかなーと探してたけど、フォーラムに、
http://support.oreilly.com/oreilly/topics/will_there_be_a_4th_edition_of_linux_device_drivers
こんな話題があって、どうも4thはまぼろしらしいとのこと。ふむ。
ちなみに、3版の英語版はこちらで読める。
https://lwn.net/Kernel/LDD3/
もしも「日本語で読めること」に価値があるとしたらば
話をもどして、この2冊の本のレビューを読んでいると、どちらかといえば「Linuxデバイスドライバ 第3版」は「日本語がわかりにくい」といった感想が目立った。
翻訳をされた方は、その時点でのベストを尽くされたと思うし、翻訳が悪いというつもりは無い。
ただ、やはり「最初が日本語の文章」か、「最初が日本語以外の文章」かだと、後者の「最初が日本語以外の文章」のほうが、読みにくい。
もしも、すらすらとわかる日本語に翻訳されているとしたらば、それは、現時点では「翻案」が含まれていると考えられる。もしかしたら、「翻案」することによって、最初に文章を書いた人が伝えたかったことが、変わってしまうかもしれない。